【医療】集患・増患に繋げるSNS活用術 (病院・クリニック)

公開日:2020/02/19   最終更新日:2020/02/25

なぜ、SNSは集患に結びつくのか

病院・クリニックに来る患者さんは、来院前にどのような動きをしているでしょうか?

近年、ホームページを持っているクリニックは多く、Googleマップ、SNSや口コミサイトもあります。患者さんは、なにか症状が出た時は、まずその症状を検索し病院に行く必要性があるのか?あるならば、自分が何科を受診すべきなのか?に始まり、近所に良い病院はあるのか?口コミはどうだろうか?とまずは検索してから自分に合っていそうなクリニックを受診する方が、若者層では特に多くなっています。

どんなに素晴らしい最新の医療機器を備えていようと、どんなに素晴らしい患者サービスができるスタッフがいたとしても、クリニックに来てもらわないと、その良さを患者さんに知ってもらうことはできません。来院に結びつき、満足して帰っていただくことができれば、家族や友人に話したり、口コミサイトへの投稿にも繋がっていくでしょう。

SNSのメリット

無料で使える

自社でSNSのアカウントを上手く運用できれば、広告費をかけずに無料で自社商品やサービスを宣伝できます。

すぐに使える

ホームページは完成までに数ヶ月など時間を要しますが、主要なSNS(Facebookやtwitter、Instagram)であればすぐに使用開始できます。

認知度を拡大できる

「これは良い」「周りの人にも知ってほしい」と思われた病院・クリニックやサービスなどの情報は、他のユーザーに拡散され、フォロワー以外の方にも閲覧してもらえる可能性があります。ホームページだと訪問者にしか閲覧されないので大きなメリットですね。

短い文章で、リアルタイムに情報を発信できる

  • 急な診療時間の変更
  • 院内のお庭に咲くお花
  • 入院食(季節の献立など)
  • スタッフの勉強会の様子
  • 学会や外部の勉強会に参加した様子

など、親しみを持ってもらうことで病院のファンになってもらい来院に繋げましょう。

こういった情報は職員も閲覧していることも多く、自分の勤めている病院にさらに愛着が湧いたり、また院内の雰囲気が伝わりやすいので、採用に繋がるケースもあります。

コミュニケーションツールになる

SNSは、個人もアカウントを持っているので、直接やりとりができます。患者さんの意見を吸い上げやすく、こちらからもアプローチすることができます。

 

SNSのデメリット

自院で運営(時間がかかる)

院長やスタッフなどで更新していくかと思いますが、通常業務の合間を使って更新しないといけません。新しくSNS担当者を教育するのにも、知識や時間が必要です。また、「何を書いていいのかわからない」「わからない・できない」と負担になってしまう可能性もあります。SNS運用を手がけている業者にお願いし、SNS運用の基盤を作ることも大切でしょう。

炎上のリスク

誤操作や不適切な発言など、拡散性が高いぶん、思わぬ情報がリアルタイムで拡散し、炎上することがあります。こうしたネット炎上やユーザートラブルに対する防止策の1つとして、SNSの運用ポリシーなどを定めておくのも良いでしょう。

すぐに効果は出にくい

誰しもフォロワーはゼロからスタートします。もちろん最初から効果が出るはずがありません。

魅力あるコンテンツを作り続けて少しずつフォロワーを獲得し、中長期的な目線で運用を考える必要があるでしょう。早く効果を出すためには、SNS広告の利用もお勧めします。

SNS広告は、ピンポイントなターゲット選択が可能です。性別・年齢・地域など、さまざまな項目を設定してターゲットを絞ったターゲティングを行うことができます。

 

SNSの種類

Facebook

  • 実名性が高い
  • 40代のユーザーが多く、男性が多い
  • ビジネスで利用する場合が多い
  • Facebookにログインしていない人でも閲覧できる
  • 「いいね」「シェア」ボタンによる拡散が期待できる

ホームページのブログ的役割や、患者さんへの通信機能、医療者の採用にも役立ちやすいSNSで、病院やクリニックにお勧めです。

Instagram

  • 10〜30代の女性ユーザーが多い
  • 拡散機能が標準装備されていない
  • ハッシュタグ(#○○○○)で検索されることが多い
  • 産婦人科
  • 美容皮膚科・美容外科
  • 医療脱毛クリニック

などは、例えば産婦人科なら、赤ちゃんや母親・父親教室の内容、院内の様子を載せることで、病院選びに迷っている患者さんに、親近感や安心感を与えることができます。
美容系では、治療の方法や、効果を写真で見ることができ、安心感や期待感を持たせることができます。

Twitter

  • 文字数制限がある(140文字)
  • 気軽な内容を投稿する
  • 傾向が強い
  • 20代・40代の層を中心に利用されている
  • 匿名性が高い
  • 不特定多数への拡散が期待できるが、炎上の危険性も高い  

LINE

  • 幅広い年代層の方がおり、ユーザーの数も多い
  • ビジネスラインアカウントでは友達登録の人に一斉送信ができる
  • メッセージの開封率が高い
  • 特典、キャンペーンに向いている

 

まとめ

ICT総研によると、日本のSNS利用者は7,523万人(普及率75%)、2020年末に7,937万人へ拡大予定です。病院・クリニックも、患者さんと繋がる上で不可欠となってきています。

患者さんに「安心」してもらえるように「有益な情報」を発信する、この機会にぜひ運用を始めてみてください。