千葉大学病院看護部
https://www.ho.chiba-u.ac.jp/dept/kango/
千葉大学病院看護部の採用サイトのトップページ写真は、働いている看護師の会話している様子に手書きで書かれた「話そう。」という文字が特に印象的です。その写真の下には、急性期病院だからこそ対話にこだわり、人と人との繋がりを大切にしているという文章が続きます。忙しい中でもコミュニケーションを大切にしている職場の雰囲気がよく伝わってきます。
キャリア支援についても「プロを育てるプロがいる」というキャッチコピーが目を引きます。高度な知識や技術を持った看護師がいるという大学病院ならではの強みを生かせているのではないでしょうか。
ホームページ全体に写真が多く、詳細はリンクで別ページに移動するようレイアウトしています。写真は職員の顔写真が多く、実際に働くイメージが湧きやすく雰囲気もよく伝わります。また、文字が少ないので余白も多く、見やすいホームページになっています。
また、千葉大学病院では病院の部署や取り組みについて、YouTubeを使った配信もしています。「新人看護師座談会」と題して、もうすぐ2年目になる新人看護師の1年の振り返りを話し合っているYouTube動画を、看護紹介MOVIEとしてホームページに埋め込んでいます。入職当時の気持ちや、先輩との関わり、夜勤についてなど、新人看護師のリアルな気持ちを動画にしています。応募者は未来の自分を重ね合わせ、そこで働く自分を想像することができるのではないでしょうか。
総合東京病院看護部採用
総合東京病院看護師採用サイトは、トップページの写真が静止画ではなく動画になっているのでついつい目を奪われます。その他にもホームページ全体に、動きが多くスタイリッシュな雰囲気が出ています。千葉大学病院看護部サイトと同じで、写真が多く文字が少なく余白が多いことで全体的にスッキリと見やすくなっています。
TGHナースページでは、職員の日々の業務をしている様子を動画に載せていて、研修風景などの様子もイメージしやすくなっています。動画や写真で雰囲気が伝わると、ここで働いてみたいと感じる人も多いのではないでしょうか。
筑波学園病院看護部
https://nurse.gakuen-hospital.com/about/
筑波学園病院看護部サイトでは、採用情報はサイト内のページで分けており、採用専用のサイトではありません。ですが、トップページのいたるところに、病院説明会やインターンシップ、採用情報に移動するアイコンが目立つように設置されており、採用に力を入れていることがわかります。特に注目したいのは、教育・キャリアのページです。男性看護師のページが設けられており、男性看護師の生き生きと働く姿がたくさんの写真から伝わってきます。また、男性の割合や看護師長などの役職者の人数も公開されており、男性の求職者からすると、安心や希望に繋がるのではないでしょうか。男性看護師30名中、9名が各部署から顔写真付きでコメントをしています。
看護師サイトでは女性の写真ばかりが目立つ中、男性にアプローチしたものはまだまだ少ないと思います。男性看護師は増加傾向にありますので、ぜひ男性看護師の紹介を取り入れられてはいかがでしょうか。
IMSグループ看護部
IMSグループは、関東・東北・北海道を中心に、急性期病院から特別養護老人ホームなどの介護事業まで幅広く展開されています。看護部のサイトとしていますが、ホームページの写真には介護職員も多く登場し、介護職も看護部サイトで募集しています。明るくポップな色使いや字体をたくさん使っており、元気で明るい職場の雰囲気が感じられます。夫の転勤時に、グループ病院や施設に転勤することも可能で、転勤者にとって長く続けられる職場であるのは魅力的ではないでしょうか。グループ全体で教育体制も統一しているので、どの病院・施設に転勤しても安心ですね。
また、これから看護師を目指す学生に対して、病院独自の奨学金制度を「アイラブナースプログラム」という可愛いプロジェクト名をつけて運営しています。独自の奨学金制度をアピールすることで、長期的な看護師採用にも繋がりますね。
神戸徳洲会病院看護部採用サイト
https://www.kobetokushukai.org/kango/
神戸徳洲会病院看護部採用サイトでは、トップページの目立つところに紹介動画と、LINEから応募できるアイコンがあります。LINEを応募ツールに加えることで、電話やメールだと躊躇してしまう応募者も、気軽に応募することができますね。また、LINEアカウントに友達登録してもらうことで、こちらからのアプローチも可能になりますので、迷っている応募者の背中を押すこともできるかもしれません。
福利厚生のコンテンツでは、清潔感のある看護師寮の写真や、院内保育所、院内イベントの楽しそうな写真もたくさん載せられています。ワークライフバランスを取り入れた環境で、充実した生活が送れそうだと感じるのではないでしょうか。
よつば循環器科クリニック採用情報サイト
https://yotsuba-heart.jp/recruit/works/nurse.html
大病院の看護部採用サイトが多い中、クリニックの採用専門サイトは珍しく、目立っていました。よつば循環器科クリニックの採用サイトは、看護師採用に特化したものではなく、生理検査室や薬局、事務など、様々な職種に対して募集を行えるよう作られています。大病院に比べて、クリニックは職員数も少なく、他職種とのチームワークが密になりやすく、関わることも増えます。部署ごとの先輩のメッセージも載っており、どんな人と一緒に働くのか、どんな職種がいるのかが事前にわかることで安心できますね。
一般的にクリニックは、自院ホームページの中に、採用ページを作り、募集要項を載せていることが多いのではないでしょうか。クリニックに転職する看護師は、情報が少ない中で就職先を選ぶ必要がありました。ですが、ホームページを使って自院の良さや雰囲気を伝えることができれば、求職者の興味をひくことができるのではないでしょうか。
まとめ
病院を紹介するホームページと、看護部のホームページを分けることで、看護師に特化した情報を提供することができます。採用においてのミスマッチを防ぐのに大きく貢献するのではないでしょうか。具体的には看護部の理念や教育体制・研修制度、先輩の声、福利厚生などのコンテンツをわかりやすく伝えることで、求職者は働くイメージを深めることができます。
大病院は看護部専門サイトを作っている病院が多数あります。自院の強みを見つめ直し、欲しい人材を明確にした上で、病院の魅力をわかりやすく提示することが大切でしょう。
クリニックは、まだまだ採用専門サイトを持っているところは少ないので、この機会に設けてみてはいかがでしょうか。