経営力向上計画とは
経営力向上計画とは国が実施する中小企業向けの制度です。経営力を向上するために実施する計画を作成し、国の機関に申請をします。
認定を受けるとどのようなメリットがあるか?
補助金加点
補助金で審査時に加点される、つまり優先的に採択される可能性が高くなります。具体的に中小企業を対象とした「小規模事業者持続化補助金」、「IT導入補助金」、「ものづくり補助金」等で加点されています。
補助金の採択においては、加点は差がつきやすい非常に重要な要素です。そのため補助金活用を考えている中小企業は経営力向上計画は早めに認定され、補助金対策しておくといいでしょう。
税金が安くなる
認定を受けた、新規導入設備による節税効果が得られます。
ソフトウェアなどの設備を新規取得し、小売業など指定された事業のために利用した場合、法人税について、設備投資を行った初年度に「100%」経費として計上することができる(即時償却)または取得価額の10%の税額控除のいずれかを選択適用することができます。
金融支援を受けられる
設備投資のために必要な資金について、低金利での借り入れができるようになります。
申請書の内容
申請書の様式は2枚です。
企業概要
名称、事業分野と分野別指針名、実施時期などを記載します。
現状認識
自社の事業概要、自社の商品・サービスが対象とする顧客・市場の動向、競合の動向、 自社の経営状況の各欄を埋めます。
経営力向上の目標や指標
経営力向上計画の実施期間に応じた伸び率を記載します。
経営力向上の内容
経営力向上のために取り組むことを具体的に記載します。必要な資金の額及びその調達方法や経営力向上設備等の種類なども記入します。
この内容を下記の申請書に記入すると、認定を受けることができます。
まとめ
様々なメリットのある経営力向上計画。様式2枚で申請ができますので、これまでの中小企業庁による支援制度に比べると申請が簡単に行えます。これから事業を発展させようという企業は、まず認定を取っておくと良い制度でしょう。