「こんな補助金、使えたらいいな。でも、うちでも対象になるのかな?」
「新しい事業を始めたいけど、どこから手をつければいいの?」など
そんな思いを持つ事業者の方に、ぜひ知ってほしいのが、2025年4月22日から始まったばかりの中小企業新事業進出促進補助金です。
この記事では「これなら、ウチでもできそう!」というような、あなたの新しいチャレンジのヒントになるよう、わかりやすくポイントをまとめました。 次の一歩を踏み出すきっかけにしていただけたら嬉しいです!
中小企業新事業進出促進補助金とは?
この補助金は、「これから新しい市場にチャレンジしたい!」という中小企業を後押しする仕組みです。
具体的には、これまでと異なる分野や、より付加価値の高い(=お客様から見て「価値がある」と思われる)ビジネスに挑戦するための設備投資などを支援。
活用イメージ
企業 | 新たな挑戦内容 |
機械加工の会社 | 半導体製造装置の部品づくりに挑戦 |
医療機器メーカー | 蒸留所を建てて、ウイスキーづくりに進出 |
[参照サイト] 経済産業省 中小企業庁 ミラサポPlus:補助金の一覧
補助金の概要は?
[出典] 中小企業庁 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r7/shinjigyo_shinsyutsu.pdf
どんな企業が対象?
「これから新しい事業を始めよう!」という中小企業や小規模事業者が対象です。
- 例えば、こんな企業
- 新しいサービスや製品を開発したい
- 若い世代にも届く商品を出したい
- 空き時間・空き設備を活用したい
中小企業の定義について
[出典] 公募要領P6 2-1.補助対象者より
補助対象となる「新事業進出」の3つの条件とは?
中小企業が補助金を受けるには、「3~5年の事業計画」を立てて、新しい事業にチャレンジすることが必要になります。
この新しい事業(=新事業進出)には、次の3つの条件が求められています。
条件 | 内容 |
① 製品やサービスが「新しい」こと | 会社として今までにない商品やサービスに取り組むこと |
② 新しいお客さん向けであること | 法人→個人など、新しいターゲット市場であること |
③ 売上がしっかり見込めること | 新しい事業の売上が、会社全体の売上の10%以上になるなどの見込みがあること |
[参照サイト] 公募要領のP14 5-1.補助対象要件より
審査ではどんな点が見られるの?
審査で評価されるポイントはこちら!以下のような項目がバランスよくチェックされます。
視点 | 見られるポイント |
① 補助対象としてふさわしいか? | ◎ 補助金のルールをきちんと守っているか ◎ 利益アップや、従業員の給料アップにつながる見込みがあるかどうか |
② 新規事業としての価値は高いか? | ◎ まだ世の中に広まっていない、分野にチャレンジしているか ◎ お客様にとって「ちょっと高くても買いたい」と思ってもらえる商品やサービスかどうか |
③ 市場性と将来性があるか? | ◎ これから伸びていきそうな市場かどうか ◎ 同じ分野のライバルと比べて、差別化や強みがあるかどうか |
④ 実現できる体制・計画になっているか? | ◎「こうやって進めます!」という計画がしっかり立てられているか ◎ 人手や資金、社内の体制が整っているか |
⑤ 国が補助すべき理由があるか? | ◎ 国が支援する意味があるか(例えば、社会の課題解決につながるなど) ◎ 自社だけでもできてしまう内容ではないか |
⑥ 政策的な貢献があるか? | ◎ 地域や日本の未来にプラスになる内容かどうか ◎ 社会的に意義がある取組か(例えば、地域の雇用を生むなど) |
[参照サイト] 公募要領のP42 10-1.書面審査より
公募要項はこちら 🔗 https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/docs/shinjigyou_koubo.pdf
スケジュール
この補助金の全体スケジュール
[出典] 中小企業「新事業進出促進」補助金 🔗 公式サイト:https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/
申請に向けた事前準備
補助金の申請は、少し大変そうに感じるかもしれませんが、事前にできることを少しずつ進めておけば安心です。慌てず、着実に準備していきましょう!
- 新しい事業のアイデアを考える
この補助金は「今までとは違う、新しいチャレンジ」を応援する制度です。まずは、自社の強みを活かせる新しい商品・サービスや、これから進出してみたい市場について考えてみましょう。 - 計画を立ててみる
どんな内容で申請するか、ざっくりとでも「こういうことをやってみたい」という計画を立てておくと、申請書づくりもスムーズです。売上の見込みや体制のことなども、できる範囲で整理してみましょう。 - GビズIDプライムを取得しておく
電子申請には「GビズIDプライム」というアカウントが必要です。これは、国のオンライン申請に使う共通IDで、発行には1週間程度かかります。
▶ GビズIDの取得はこちら 🔗 https://gbiz-id.go.jp/top/
最後に
「新しいことを始めたいけど…」と迷っている時こそ、この補助金があなたの背中をそっと押してくれるかもしれません。
まずは、情報を知るところからでも第一歩です!
少しでも気になったら、どうぞ気軽にお問い合わせください。