SNSの視点づくりはブランディングに繋がる
企業のSNS投稿において、なにを投稿するのか?ということはよく語られる内容ですが、だれが投稿するのか?ということはさほど気にされていません。実際、いくつかの中小企業の投稿をみても、だれが投稿しているのかわからないというアカウントは多いと思います。
個性が際立つ投稿には、主人公がいます。だれが、どういう視点で発信しているのか、がわかりやすく、そういう投稿は、なによりツッコミどころが少ないので、読みやすいし、リアクションも生まれやすいのです。また、SNSの全体にストーリーがあるので、次の投稿を楽しみにしたり、紹介したり、また実際にサービスを決める際に、そういった記憶に残るSNSは決定打になりうるのです。いつもフェイスブックでみてるマスターだ、とか、この魚も大将が釣ったのかな?とか、このいけばなをいつもインスタに上げてるんだな、とか、来店したときのコミュニケーションのもとになります。
だれが言ってるの?どういう立場から言ってるんだろう?これいいねしていいの?コメントしていいのかな?など、小心者のわたしなどはよく思ってしまい、特にリアクションせず、そっとスルーしてしまうことが多々あります。親近感が重要な要因となる客層へのアプローチ、共感を集めてお客様と関係性を生み出していきたい企業は、「だれが」発信しているのかを発信することはひとつのブランディングに繋がります。
逆に、親近感がいらなさそうな企業はあるでしょうか?ビジネスホテルの投稿で、支配人のお孫さんが生まれた写真とか、スタッフ同士のたわいない会話とか、イベントの裏話とかはいらなさそうですね。それより、どんなアメニティがそろっているのか、部屋にどんな飲み物があるのか、近くのおすすめの飲食店とそこまでの距離が、きちっと見れたほうが嬉しいかもしれません。高級レストランのSNSの主人公も、シェフが抜群に面白いならまだしも、そこまでじゃないなら、こだわりの料理にスポットライトをあてたほうが注目してもらえそうですね。
一度立ち止まってSNS運用を眺めてみる
視点については、無理に狭める必要もないのですが、最低限、来て欲しいお客様への情報は確実に抑えておきたいですね。今のSNSのアカウントがぶれていたり、ぼやけているなら整備する余地があります。そのほうが企業側もSNSのネタを集めやすいというメリットもあり、引き継ぎもしやすく、継続的にSNS投稿をしていくことができます。また、社長の一方的な手前味噌に終始している可能性もあります。もし、自社のSNSの視点がどこか?というのがピンとこなければ、客観的にみてくれる人にみてもらうのもおすすめです。