SNS活用(4)  いつSNSを投稿したらいいのだろう?

公開日:2019/08/06   最終更新日:2019/08/02

だれもが悩む、SNS更新の頻度

SNSの更新頻度はどれくらいにしたらいいのか、というのは、企業のSNSアカウント担当が全員が頭を悩ませる命題ですね。頻度に関してはSNSの種類によっても、管理者の性格によっても変わってきます。毎日投稿すればアクセスも上がるでしょうが、継続できなければ意味がありません。それよりも大事なのは、SNSの投稿の時期的・時間的なタイミングではないでしょうか?

 

 商品を、自分が売りたいときではなく、「お客様が買う・買えるタイミングに宣伝する」というのは良い戦略です。商品が高額であればあるほど、お客様は綿密に計画をたて、時間をかけて、大事に購入しますよね。必需品でない場合も、購入する前に何度も検討するはずです。そのタイミングを逆算して情報提供をしてあげることはお客様にとっては親切で、自社にとっても早めに予約をとれることはメリットになります。一年先まで予約が埋まっているとなれば、それも宣伝文句になるのです。

 

 たとえば、宿泊施設では、GW限定のプランをつくっても、宣伝するのがGWの一週間前では、お客様は来られないことが多いのではないでしょうか。家族や会社と予定が合わないことにもなりかねないですし、それに付随する飛行機や新幹線、船の予約がとれない可能性もあり、なにより、日にちが近いと高額になっているはずです。それでは、せっかく検討していただいても、お客様としては、じゃあまた今度にしようか、となって、その「今度」は、いつまでたっても、きっかけがなければ来ることがないのです。企業側も、せっかくのSNS投稿、プラン作成の努力が水の泡ですし、日にちが近まっても、客室がうまっていないというのはマイナスイメージに繋がります。

 

 飲食店でも、本日ランチ限定の特別メニューを、12時に宣伝しても遅いのです。より多くのお客様に来ていただくためには、もっと早めに投げかけるなど、期待感をもりあげるような仕掛けが必要であり、その大事な要因の中に、タイミング、というものがあります。特に企画のスタートダッシュやメニューの変わり目は、その後の売れ行きにも大きく関わり、常連さん・新規のお客様の反応がよければ、それだけで宣伝効果があるでしょう。SNSをみて来店してくれるお客様は、当然、お客様自身のSNS投稿で宣伝してくださる可能性があります。

 

大事なのは手にとってもらえるタイミング

 多くの中小企業は、SNSに手が回っていない現状があります。なので、宣伝のタイミングがおそろしく雑になっていると感じています。フェイスブックのインサイトではユーザーがSNSをひらいている曜日と時間帯がわかるので、その生活リズムに合わせて投稿すればみてもらえる確率は高まります。主婦を対象にしているイタリアン料理店の投稿が深夜の3時にあっても、届きにくいのはおわかりいただけるはずです。フェイスブックのビジネスアカウントであれば、予約投稿という機能があるので、たとえ深夜3時にいいネタが思い浮かんだとしても投稿する時間を翌日の昼の12時に設定していただきたいのです。「GWの宿泊プラン」は冬休みが終わる3月末や年始に広告したら、多少高額でもそこから貯金してきてくれるかもしれないですよね。「本日限定ランチの特別メニュー」は、一週間前に決まっていたなら「来週新メニューの発表あり!」ぐらい盛り上げてみて欲しいのです。逆に、新しい商品を考案するときはそれも含めて逆算する必要がある、ということにもなります。