小倉記念病院
https://www.facebook.com/kokurakinen/
小倉記念病院は医療機関のSNS活用例として、広報担当者が日経メディカルで連載を書いています。
始めは、住民向け講座受講後の住民に、継続して情報提供するために、SNS活用を始めたそうです。現在では、ホームページのブログ的役割・病院のファンの方々へのファン通信、また求職者への院内の雰囲気を伝えるツール、職員への情報伝達・コミュニケーションツールとしての役割を果たしているようです。
Facebookページの上部のカバー写真は、地域住民の方々をイメージしたものを使用し、患者さん主体で温かみのある雰囲気が伝わってきます。医師が動画で治療を説明している投稿も多くあります。例えば、「青魚って健康にいいって本当?!」などは2019年6月に投稿されて再生回数は1000回を超えています。医師の顔や話し方で、その人の雰囲気がよく伝わり、これから受診する患者にとっては安心材料になりますね。さらに動画のタイトルも難しすぎず、身近なことを題材にしており、とっつきやすさも再生回数の多さに繋がっていると感じました。
三豊総合病院 看護部を伝える会
https://www.facebook.com/mitoyosougoubyouinn
三豊総合病院では、看護部を伝える会の他にも、卒後臨床研修センター、人事課、などで Facebookページを個々に作っています。看護部を伝える会では、看護部が行なっている講演会の情報や、内定親睦会の様子、忘年会の様子など、看護部が行なっている行事を開示しています。病院の取り組みや看護師の顔が見えることで、患者さんも安心しますが、これから就職を考える看護学生にとって、雰囲気が伝わりやすくこんな先輩方がいる職場で働いてみたいなぁと思う学生さんの採用に繋がると思います。
島根大学医学部附属病院 リハビリテーション部
https://www.facebook.com/pg/shimane.univ.reha/photos/?ref=page_internal
島根大学付属病院は、リハビリテーション部以外にも、高度外傷センターや小児科 ・放射線科など科ごとに Facebookアカウントを持っています。大きい病院になると情報も多いので、個別にFacebookページを運営されていると、患者さんにとって欲しい情報を集めやすくなります。
リハビリテーションというと、脳梗塞や骨折後の後遺症に対して行われる訓練というイメージが強いかもしれませんが、障害の予防としての役割も大きいものです。病気を予防するために筋力を維持したりすることも大切なリハビリテーションの役割です。
島根大学病院は急性期病院なので、疾患に対するリハビリテーションについての学会発表などの投稿がメインですが、理学療法士や作業療法士のスタッフの顔写真も多く投稿されており、より良いリハビリテーションを行えるよう皆で切磋琢磨している雰囲気が伝わってきます。 Facebookページの上部のカバー写真には「未来をカタチに」という希望あるメッセージも添えられ、不安を抱えている患者さんには心強く感じられることでしょう。
慢性期や回復期のリハビリテーション病院では、日常生活で手軽に行える筋力強化や拘縮予防の運動・認知症予防の脳トレなどを紹介されると、ご家族が閲覧し興味を持ってもらえる機会も増えるのではないでしょうか。
春木レディースクリニック
https://www.facebook.com/harukicl/
春木レディースクリニックは、不妊治療専門のクリニックです。Facebookには、妊娠しクリニックをご卒業された患者さんのメッセージをメインに投稿されています。不妊に悩み、これからどこのクリニックに通おうかと考えている患者さんには、不妊治療を実際に受けた先輩の言葉はとても参考になります。
また、実績のあるクリニックであるという印象も受けますので、患者さんは安心して受診できるのではないでしょうか。
Facebookメッセージにホームページのリンクを貼り付けているので、治療内容などの詳細は、ホームページで確認することができます。
春木レディースクリニックのホームページには、細かな治療内容の説明のほか、スタッフ紹介も写真だけでなく紹介インタビューの動画、さらには初診の流れや、手術の流れも動画で載せているので、安心して来て欲しいというクリニック側の思いやりも感じられますね。
札幌いそべ頭痛・もの忘れクリニック
https://www.facebook.com/isobe
札幌いそべ頭痛・もの忘れクリニックは、院長先生が頭痛専門医・認知症専門医であり、その強みを生かしたクリニック名は、他のクリニックとの差別化がわかりやすくインパクトがあります。
Facebookでは院内広報誌の発行のお知らせや、講演会の案内や休診のお知らせなどをメインに投稿していますが、ホームページのトップページにもFacebookの投稿画面が表示されるよう埋め込まれています。ホームページを覗きにきた患者さんが、Facebookページを閲覧しフォロワーになってくれる、もちろん逆も期待できます。Facebookのフォロワー数が増加することで、ホームページ自体のリピーター獲得に繋がる可能性があります。
まとめ
現在、Facebookの運用は、大きい病院から個人のクリニックまで、診療科も関係なく幅広く活用されています。
治療や取り組みをわかりやすく開示し、なごやかで暖かみのある写真などを投稿している Facebookページは、患者さんやその家族に安心して来院して欲しいという思いやりが伝わりますね。
ホームページは作っているが「なかなか集患に繋がらない」「閲覧数が伸びない」という、病院・クリニック経営者のみなさま、ホームページとの相乗効果が期待できるようFacebookを活用し、集患・増患を目指しましょう。
また、SNSを使っているがうまく成果が出せていないお悩みをお持ちの病院・クリニック経営者のみなさまは、事例を参考に投稿内容を見直されてはいかがでしょうか?