IT導入補助金「通常枠」
お店や会社の仕事をもっとラクにしたい、効率よくしたい! そんなときに使える補助金のことです。
だけど…「補助金」の資料は、どれもわかりにくい言葉が多くて、とっつきにくく感じている方も多いと思います。
そこで、この記事では、できるだけやさしく、この補助金がどういうものなのかをお伝えします。
このコラムでわかること
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- IT導入補助金ってなに?
お店や会社が、仕事をラクにする道具を使いはじめるときに活用できる補助制度 - どんなことに使えるの?
お客さん情報の整理・ネット注文の仕組み・チームの仕事共有 などに使える - 「通常枠」ってどういうもの?
はじめてITツールを使いたい事業者向けの基本コース - こんな場面にぴったり!
お客さま対応や営業管理の“ごちゃごちゃ”をスッキリまとめたいときに便利なツールを紹介 - 補助金の補助率と補助額は?
導入費用の最大半分が補助される可能性あり! - 実際の活用事例
小売店やサービス業など、お店の成功ストーリー - なぜ今、この補助金が注目されているの?
中小企業のIT導入には「コスト」や「効果への不安」が大きな障壁(中小企業庁調査より) - 申し込みの流れ
手続きや申し込みの流れについて
\ これらのことをやさしく解説しています /
- IT導入補助金ってなに?
IT導入補助金ってどんな制度?
簡単に言うと「IT導入補助金」は、仕事を便利にするソフト※1やサービスを“使いはじめる”ときに、かかるお金の一部を国がサポートしてくれる制度です。( 注釈※1: パソコンやタブレットで使える、仕事の手助けをしてくれる仕組みやシステム・ツールのこと )
例えば、こんなことに使えます。
- お客さんの情報をまとめる仕組み
- ネットで注文を受けられるようにするシステム
- チームでスケジュールや仕事を共有するツール
これらは「ITツール」と呼ばれていますが、わかりやすく言うと「仕事を便利にするためのデジタル道具」です。
[ 参照元:中小機構 IT導入補助金2025 公式サイトhttps://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/normal/ ]
初めてなら「通常枠」から!
「通常枠」というのは、IT導入補助金の基本的なコースのことです。
お店や会社が、はじめてITツールを使う場合によく選ばれるのが、この「通常枠」になります。
使いはじめるソフトの種類や規模によって、補助される金額が変わってきます。
補助率・補助額
補助対象
[ 出典: IT導入補助金2025 https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/normal/ ]
毎日の業務をラクにしてみよう!
仕事で「お客さま情報がバラバラ」「誰が何を対応しているのかわかりづらい」と感じたことはありませんか?
そんなときに役立つのが、お客さまとのやりとりや営業活動をまるごとまとめて管理できる便利なツールです。
その代表的なもののひとつが、Zoho CRM Plus(ゾーホー シーアールエム プラス)というソフトのセットです。
例えば、こんなことができます。
やりたいこと | Zoho CRM Plusができること |
お客さんの情報を整理したい | 名前、連絡先、いつ話したか、何に興味があるかなどをまとめて管理できます |
メールや電話の内容を記録したい | 誰が、いつ、どんなやりとりをしたかが一目でわかります |
チームで情報を共有したい | みんなが同じ情報を見られて、バラバラにならない |
お問い合わせや対応の流れをスムーズにしたい | 自動で振り分け、対応漏れがないようにできます |
データをもとに売上アップのヒントを見つけたい | グラフやレポートで分析ができます |
このように「営業・お客さん対応・情報管理」を1つにまとめて便利にしてくれるツールです。
「Zoho CRM Plus」を使いたい!という場合に、
IT導入補助金(通常枠)を使うことで、かかる費用の最大半分程度が補助される可能性があります!
※あくまで例ですが…
通常 60万円のITツール経費かかる場合 → 「補助金で半額の 30万円になる」
補助を受けるには、「Zoho CRM Plus」を取り扱っている業者(IT導入支援事業者*1)に相談して、申請の手続きをサポートしてもらう流れになります。
注釈 *1:
中小企業や小規模事業者がITツールを使って業務の効率化や生産性アップを目指すときに、導入から補助金の申請までをサポートするパートナーです。この事業者になるには、事務局に登録申請を行い、審査を受けて採択される必要があります。詳しくはこちら:IT導入支援事業者について|独立行政法人 中小企業基盤整備機構
どんなお店や会社が使っているの?
こんな事例があります。
🌼 事例1:地域の花屋さん(従業員3名)
お客さんの名前や注文履歴を紙で管理していて、ミスが増えていた。
→ 顧客管理ソフトを使いはじめ、接客がスムーズに!
IT導入補助金で費用の半分をサポートしてもらい、安心してスタートできた。
🧁 事例2:お菓子の工房(オンライン販売を検討)
店頭販売が中心だったが、ネットショップも始めたいと思っていた。
→ ECサイト構築ツールを取り入れて、全国から注文が来るように!
なぜ、この補助金が注目されているの?
中小企業庁の調査によると、中小企業がIT導入を進める際の主な課題として、「コストが負担できない」や「導入の効果が分からない、評価できない」が約3割と高く、次いで「従業員がITを使いこなせない」が約2割を占めています。
[ 出典:第 1 節 中小企業の IT利活用の現状と課題 ]
この補助金を活用すると、初期費用の負担を大幅に軽減できるため、「ITを取り入れたいけれど、コストや効果が不安で踏み出せなかった」という会社にとって、大きなチャンスとなります!
どうやって申し込むの?
申し込みには、ITツールを取り扱っている「IT導入支援事業者」といっしょに手続きを進めます。
申請書類などは少し手間がかかりますが、支援事業者がサポートしてくれるので安心です。
◎申請手続きの流れ
[ 出典:IT導入補助金2025 https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/flow/ ]
◎スケジュール
※以降のスケジュールは「事業スケジュール」をご確認ください。
[出典: IT導入補助金2025 https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/normal/ ]
最後に
IT導入補助金は、「ちょっと不安だけど、デジタルを取り入れてみたい」というお店や会社の心強い味方なんですよ。 まずは、どんなITツールが自分の仕事に合うのかを「支援事業者」に相談してみましょう。 はじめの一歩を、安心して踏み出せるきっかけになるはずです。